第12回Kyomation Care研究会開催にあたって

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新オレンジプランに記された「認知症の人の意思が尊重され、出来る限り住み慣れた地域の良い環境で自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を目指し、7つの柱に基づき施策を推進しています。

また、今後の医療介護政策の方向を考えてみると、高齢者介護施策の基本的な考え方には認知症の罹患は 65707580 歳と5歳刻みで2%、3%、5%、8%、13%、21%といったようにフィポマッチ数で急激に増加しているようです。

だとすれば、85 歳になると 4人に1人90 歳になると2人に1人が認知症になることになります。

しかしながら、認知症に対する対応は、実は意外にはっきりしており、薬物療法は極力小限にし、認知症の人の誇りを傷つけないようにして、その人がその人らしく過ごせるように「共に一緒に生きる社会(役割の有る)」を作ることが今後のあるべき方向になるのではないでしょうか。

そのためには、症状や疾患の状態を継続的にIoTセンサーなどにより集積し、得られたデータをAIで解析するなどのPHRパーソナルヘルスレコードが重要になるでしょう。

40 年余り前は、高齢者世帯は8割近くが子どもと同居していました。

2025 年には高齢者世帯のうち4割近くが一人暮らしになると予測されています。また、その3割強が老夫婦のみ、二世帯などの他世代との同居はたったの3割でしかないのです。

それも70 歳の娘さんが90 歳の親を介護している状態なのです。

みんなが長生きになったわけですが、 一人暮らしや高齢者夫婦の世帯が、できる限りずっと地域で頑張れるよう。

キョウメーションケア理論に基づいた適切なケアを展開しないと社会は成り立たなくなるのではないかと感じています。

そこで、今回で12回目を迎えるKyomation Care研究会のテーマを「認知症ケアのリテラシーとスキル」といたしました。

昨今は専門志向の高まりやサポートチームなど専門チームの広がりでゼネラリスト対スペシャリスト同士の対立という新たな問題も発生しています。

ことに身近な家族の認知症介護では、なんとか元の状態に戻らないかと一生懸命になるがためにゼネラリスト化してしまう。そんな家族との問題を解決しなくてはなりません。

それには、適切なケアで自立性を高めて連携・協働ができるようなチームマネジメントで実践活動を行い、関係を見直し、質の高いサービスを生み出していかなければならないと考えサブタイトルに「認知症と共に生きるために必要な支援技術と地域活動」を加え会員相互の研磨と日々の素晴らしい実践を共有することを目的に本大会を開催いたします。

 

Kyomation Care研究会

会長 羽田野政治

社団法人認知症高齢者研究所
Senior Dementia Institute

〒224-0032 神奈川県横浜市都筑区茅ケ崎中央20−14 松本ビルB館 4F
TEL:045-949-0201 FAX:045-949-0221
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