2025年の幕開け
45億年前の地球の歴史を一緒に探検してみませんか☺45億年前の1月1日 日曜日?
太陽の周りで、太陽系が形成されている頃です。この惑星は原始のガイア(地球)です。
太陽から絶妙な距離に位置する。液体の水が存在できるこの領域、ハビタブルゾーンの中に地球はあるからです。ハビタブルゾーンとは、適度な温度や酸素、水が存在していて、生物が生きていくことができる領域のことです。
近すぎれば、私達の街は焼け、海は蒸発していたでしょう!
遠すぎれば、私達の街や海は凍りついてしまったでしょう!
私達の我が家、ガイア(地球)の位置は幸運の一つに過ぎないのです。
次の幸運は、宇宙の大惨事として起こったのです。
火星ほどの大きな惑星が、原始の地球に衝突したジャイアント・インパクト(巨大衝突説)が起こったのです。
もし、真正面からぶつかっていたら、地球は崩壊していたでしょう!
だが、衝突は中心から外れ、その残骸が月となったのです。
そして、月が地球の自転軸の傾きを安定させ、極端な気候変動を防ぐことになったのです。
それだけではありません。幸運はさらに続きました。
地球の温度が下がると、思い金属が沈んで、外殻を形成し、それが地球を取り囲みました。その結果、見えない力の磁場をつくり出したのです。
https://swc.nict.go.jp/knowledge/magnetosphere.html
その磁場が将来、宇宙放射線から私達を守り、太陽風から、大気圏を保護することになりましたが、重い金属が地球の中心に沈むと、地球の表面からは重要な物質が消えてしまったのです。
鉄、スズ、鉛、金など…将来必要になるものです。
その救いの手を差し伸べたのは、木星と土星でした。
地球の遥かかなたで、この二つの巨大な惑星の軌道変化が起きて、金属を豊富に含む無数の小惑星が宇宙に送り出されたのです。
それらが地球に降り注ぎ、必要な物質を補ったというのは、奇跡的出来事なのです。
そして、そこに、更なる幸運が重なりました。
木星の軌道が落ち着くと、その大きな重力で、残っていた小惑星の殆どを吸い込み、私達の地球を守ってくれたのです。
木星のような巨大な惑星が無ければ、地球には絶えず隕石が落下していたでしょう!
“幸運”な出来事の一つに、少しでもずれが生じていたら、私達は生まれていなかったのです。いや、始まってもいなかったでしょう!
つまり“しあわせ”を辿ってみれば、もとは「めぐり合わせ」の意味で、“運命”を示す言葉なのです。
地球にある鉱物や金属、安定性、季節、それら地球の驚くべき“めぐり合わせ”は、しあわせに欠かせない“運命”だということです。
これらは、遠い宇宙で起きた小さな出来事ではありません。
一つひとつが重大なものであり、それが繋がり、めぐり合って、さらに大きな私達の誕生につながっているということですね!
いま、私達は“生かされている”ということに感謝して、新たな年を迎えましょう!
~除夜の鐘~
時間とは、数千年の出来事が一本の線のように連なったものと考えがちですが、見方を変えると、線ではなく無限に広がるネットワーク(網目)の中で、遥か昔から私達を取り囲んで全ての出来事が複雑に絡み合っているのではないでしょうか…
簡単に言えば、煩悩という…「三毒」「三垢 (さんく)」「三不善根」などの貪 (とん)(執着)・瞋 (じん)(憎悪)・痴 (ち)(無知)に、慢 (まん)(慢心)・疑〔 (ぎ)、仏教の教えに対する疑い〕・見〔 (けん)、誤った見解〕を加えて六煩悩というやつが、取り囲んで複雑に絡み合っているのではないでしょうか…“除夜”…私は、そこにあるのは、宇宙!惑星!そして生命だと思っています。
いま、除夜の鐘を聞きながら、新年の時間の見え方が大きく変化しているのが分かります。
2025年は、時間の捉え方を、宇宙全体!太陽系全体!地球全体!として永遠と続く一つの大きなものとして捉えてみましょう。
除夜の鐘と共に開ける元旦、私達の生きている時間を、地球や太陽系や宇宙と関連させて考えてみました。
地球は、第一章でお話ししたように、数々な幸運が重なって誕生したわけです。
いくつもの幸運なポイントを迎えて、私達がいる訳です。
時間を遡って、少し考えてみてください、初期の宇宙は、あらゆる点において非常に単純でした。恒星も生物も惑星も…何もない無の世界でした。
そして、130億年という途方もない年数をかけて、徐々に新しいものが現れてきたのです。
そう考えると、時間の全体像や展開が見えて来ませんか?
注目すべきは、非常に重要なものが現れた“瞬間”です。
その数々の瞬間をターニングポイントとします。
時間には、いくつかのターニングポイントがありますが、ある大きな一線があるのです。
そうです、時間は今のところ…前に進む一方で戻ることが出来ないということです。
では、唯一、過去の出来事を使ってターニングポイントを、順に見直してみましょう!
その為には始まりに戻らなくてはなりません!
最初のターニングポイントは、それは140億年近く前です。
そのわずか一瞬の出来事全てが、少しも狂いもなく展開しなければ、宇宙は生まれて間もなく終わっていたかもしれないのです。
始めに究極の静寂が有りました…
だが、突然、何もないところからすべてが始まったのです。
ビックバン(BIGBANG)です。
一瞬にして、全てのエネルギーが、信じられないほどの勢いで発生し、時間をつくり出したのです。
その瞬間に全てが始まりました。
そのビックバンがあったことで、それ以降のあらゆる事象を説明できるのです。
最初の1秒が経過する前に、全てを永遠に支配する基本的な力が現われたのです。
1つは、私達を地面に引き寄せる、“重力”
1つは、電気や磁気の“電磁気力”
ビックバンという宇宙最初の大爆発で、基本原則が定められたのです。
この基本原則とは、つまり、重力の強さや光の速度、そして、時間なのです。
その後の宇宙の歴史を形作る原則のことでもあるのです。
その最初の数秒で、道は違っていたかもしれません…
重力がほんの少し強ければ、全ての存在が崩壊していただろうし、ほんの少し弱ければ、恒星は誕生できなかったでしょう。
だが、ビックバンは、適度な重力を発生させ、時間を動き出させました。
そして、私達に繋がる扉を開けたのです。初日の出が拝めるのもビックバンのお陰ですね!
宇宙の壮大な歴史を振り返りつつ、新しい年を迎えることができるなんて、とてもワクワクしますね。
2025年が皆さんにとって、たくさんの驚きと喜びで満たされた一年になりますように。新しい年、おめでとうございます!