COVID-19新型コロナウィルスは、世界旅行が大好きです。
死ぬまでに欲しいものは地球といっても過言ではないでしょう。
しかし、歓迎はされませんが・・・SARSとMERSの記憶が新しい東洋諸国は、猛反発でした。
日本を含むアジアの多くの国々では、医療専門家からの理学的な提言を取り入れて、マスクをしてソーシャルディスタンスを取り、それが功を奏し、実際かなり早い段階で大流行を切り抜けているのも事実です。
東京オリンピックが開催できる可能性が大きいのも、そんな日本人の対応にあるのかもしれません。少しの自己犠牲は自己の完成に繋がる利他的な日本人だからこそ、やってのけれる偉業かも知れないのです。・・・今回は国のために・・・!
この考えのもと、全国民それぞれが特別な役割を果たし、必要だからマスクをする、それが正しい行動だと、もう一度、理解し直さなければならないのです。
いま世界では、COVID-19新型コロナウィルスの感染のリバンド「第4波」への懸念が高まっています。
日経新聞によると医療崩壊が深刻なブラジルをはじめとする中南米では3月25日、新規感染者数が過去最多を更新したと発表しています。欧州でも新規感染者数が2021年1月中旬以来の高水準となっているのです。
各国でワクチン接種が進むものの、変異ウィルスの広がりもあり収束の見通しが立たない状態が続いていること、再びロックダウン(都市封鎖)の動きが強まっていること、このままでは世界大戦並みの世界経済にダメージが来ると言います。
今も変わらず、シンガポールの労働者の寮で起こった集団感染や横浜港の豪華客船で起こったクラスター感染の発生時以上の状態なのですが、注意喚起は当時のような緊迫感はないようです。
“コロナ”慣れ…というのでしょうか?
そこで、COVID-19新型コロナウィルスの変異型のクラスター感染の拡大可能性についても考えてみましょう・・・
日本は、個人を尊重することが重視されている国です。
やりたいことをする権利を誰もが持っていて個人が尊重されています。年齢、性別、職種、宗教を問わず社会的地位や能力に関係なく誰もが尊重される・・・私達は自由意志によって信念に従い、危険を見定め安全のために自ら判断を下す国民ですが、それでもCOVID-19新型コロナウィルスは蔓延したのです。
COVI-19新型コロナウィルスを危険だと思わなかったことが、仇となってしまったのです。
日本は医療も進んでいる、すぐにでもワクチンが出来るだろう…インフルエンザと同じように流行性だろう・・・そして、ワクチン接種も始まったし、Stay homeにも飽きたから、予防と対策さえ、きちんとすれば大丈夫だ・・・と過信するようになってしまったのです。
緊急事態宣言の延長や感染者が減っているにもかかわらず解除されない「自粛要請」、そのものに疑問を持ち始め、このところの陽気に誘われてか、家族連れや高齢者の外出も目立つようになっています。渋谷のスクランブル交差点では60%も夜間の人出が増えたと報道されています。(渋谷スクランブル交差点のライブ映像)
「不要不急の外出を避ける緊急事態宣言下」「医療崩壊を防ぐために自粛を」・・・自粛メッセージが人々の心に響かなくなっているのはなぜでしょう!
ダイヤモンドプリンセス号で毎日のように死者が出て、志村けんさん、岡江久美子さんなど、身近な芸能人や若い相撲取りまでもが命を落としてから、一年が過ぎ身近に感じる重症者の話も聞かなくなってきました。「かかったら死ぬかもしれない」という疾病から、ワクチン接種でなんとかなりそうという認識に変化してきたのです。
そして1年間コロナと付き合って、手洗いや飛沫感染に気をつけたら、まあ大丈夫、と分かってきた・・・それが「コロナ慣れ」です。
しかもCOVID-19新型コロナウィルスは変異していることに「コロナ慣れ」が繋がってしまったようです。COVID-19新型コロナウィルスは遺伝子が変異したことで人の細胞への感染力が増し細胞侵入能力が8倍になりました。ウィルスは増殖する際に遺伝子にコピーミスが起きることがしばしばありますが、COVID-19新型コロナウィルスでは遺伝物質RNAが1カ所変化する「D614G」という変異が発生し、表面のタンパク質の構造がわずかに変わったものが見つかりました。英国型と呼ばれるものです。
この変異型ウィルスは、飛沫感染がしやすく細胞侵入能力が8倍高かったことが動物実験で確かめられたと東京大学などが2月12日に発表しました。
こんな悲しい事例もあるのです。
感染予防をしっかりして呑み会に行った若者がCOVID-19新型コロナウィルスを家に持ち帰り、両親だけが発症し二人とも亡くなってしまったのです。
COVID-19新型コロナウィルスによってアメリカでは数百万人が感染し、患者数は30万人を超えたことは周知のごとくです。
日本やアメリカなど世界有数の先進国でも感染が拡大し大勢が亡くなっているのです。
まさに予想外の事態でした。
実際に経験しないと信じられるはずはありません。
百聞は一見にしかず、聞いただけじゃ分かりません…とても健康だった私の友人は、糖尿病ではないし、心臓に問題もありませんでした。
血圧も正常でしたし、だから絶対にありえないと思っていました。
感染するなんて…たくさんの管に繋がれてベッドで横になり、生きるために戦っていました。症状の進行が非常に速いので、普通に話していた相手が、次の日には酸素吸入をし、その翌日には喉に管を挿入されて・・・二度と会うことは出来ませんでした。
世界も大混乱になりました。人々は政府に反感を抱き、いがみ合って、感染拡大の防止策と経済低迷への対策。どちらを重視するべきか議論は白熱・・・その水面下でひそかに最大の悲劇が起きていることを・・・COVI-19新型コロナウィルスの感染力は、人間の最期も変えてしまっていたのです。
死は、人にとって最終幕だと考えていたので、介護者として・・・いいものにしたいし、してあげたいです。
理想としては、最期の瞬間を愛する人達に見守られて迎えること・・・しかし、COVID-19新型コロナウィルスは、それを叶えてはくれなかったのです。
最期を迎える人々の孤独感を目の前にしながら、何もしてあげられない、それは医療、介護従事者をも苦しめることになりました。
最悪なのは、感染力の強い変異型による子供たちへの感染でした。これからなのに…待ち受けていた未来を何も知らないまま、亡くなって行ってしまったことです。
今回、初めて、その現場を目の当たりにすることになりました。感染した子供は、こういう規則で見守られ亡くなっていったのです。ICUに運ばれた子供は肺だけでなく上気道にも感染を惹き起こしていました。
家族はICUに入れないし可能なコミュニケーション手段は、ビデオ通話かチャットだけでした。
スタッフが患者の家族に電話して、ベッドの横に立ち・・・家族に見えるよう電話を向けながら、家族は必死に伝えていました。
さようなら・・・・・電話越しに・・・自分の子供だったらと想像してしまいました。
つらすぎます・・・手も握れないなんて、そばにいられないなんて、こうするしかないなんて・・・残酷すぎます。
しかも、この光景をこれからも何度も目にすることになると思うと、誰にも絶対耐えられないから、かからないでほしい、予防してほしい、うつさないでほしい・・・あれほど孤独を感じたのは初めてでした。
社会から分断されて、家族のことを思い浮かべても心の中で別れを告げるだけ・・・、
そして、心拍数が下がり始め、安らかな気持ちになって、涙をこぼしながら独り寂しく亡くなっていく。
この新しい最後の迎え方は、素晴らしいものだとは、とても言えません。家族と離ればなれで、連絡も取れず独りで死んでいくのです。
尊厳をもって、自分の望むとおりに、死を迎えたい・・・でも、それが叶わない!
COVID-19新型コロナウィルスは、尊厳ある死をも奪い去るのです。
それだけではありません・・・愛に満ちた最期を、ぶち壊しただけではなく、今や死の悲劇を数字ゲームに変えてしまったことです。(特設サイト新型コロナウィルス)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data-all/
死への反応を見ていると、とても興味深いことに気づきました。世界中のそれぞれの国で、今日、何人が亡くなったか、毎日テレビやラジオで公表されていることは・・・COVID-19新型コロナウィルスは、いったい私たちに何を伝えたいのか・・・でも、数字を聞くだけでは、真の意味までは分かりません。何故、今なのか、どうして、こんな病が・・・?
死者一人一人に・・・大切な家族や友人がいて仕事や家庭があるのです。
その人が消えるのです・・・でも、とても理解できませんし納得できません。
もし、飛行機の墜落事故が1週間で6回あったら、誰もが恐怖を感じるはずです。
私達にとって、一人一人の死が悲劇になるいからです。
人数は関係ありません。事故が悲惨に思えるからです。
しかし、COVID-19新型コロナウィルスは隔離された世界で、秘かに一人寂しく亡くなっていくことは、・・・悲劇ではあれ悲惨には思えないからではないでしょうか。
では、COVID-19新型コロナウィルスは、どのように人を死に追いやるのでしょうか、この死亡説は、すぐに解明できるものではありません。科学の立証には時間が掛かるからです。
とても厳密な手順を踏まなければならないし、自ら分析したデータを他の科学者に検証してもらう必要もあるからです。
一番びっくりした説は、中国の武漢の細菌学研究所が世界征服の為に故意にCOVID-19新型コロナウィルスを作って放出したという発表でした。
COVID-19新型コロナウィルスを使って、スマートフォンで感染状況を把握するコンテンツを埋め込んで、人々のデータを入手して考え方を支配する・・・飛躍しすぎた考えでした。
5G回線がウィルスを拡散している、そんな説まで登場しました。科学的根拠は全くありませんが・・・
このような陰謀説のいくつかは実際のところ、国の策略として流された虚偽情報でしょう。
COVID-19新型コロナウィルスのせいで、真実と作り話の区別がつきにくくなってしまいました。こうした何百万人ものインスタグラマーの発言やフェイクニュースには、今や太刀打ちできません。
こうやって人々はモラルが無くなって、判断力も落ちて、それが大混乱を招いているのです。
COVID-19新型コロナウィルスにとっては、病状が軽んじられるフェイクニュースは感染を広めるのには好条件かも知れません。
感染への不安を和らげるためには、ウィルスのある場所と感染者を把握することです。
この大流行を、山火事に例えて考えると・・・自分の目の前に火がある状態だということです。火がどう広がっていくか気になる。私のすぐ近くに迫っているかどうか?それがPCR検査です。
感染者を見つけるのは重要なことなのです。見つけて隔離しないと感染が拡大し続けてしまうからです。
幸い、人間は携帯電話が大好きです。アプリの開発も得意としています。
こんなメールが来たことがあります・・・「感染者を近所で検知しました。その人物と同時刻に同じ店に居合わせた人は、症状が現われたら、感染の可能性があります。検査に行くようにしてください」・・・と!
感染者を一人見つけたら、すぐに周辺の人物を突き止めて閉じ込める必要があるのです。
彼らを隔離することで、最終的に体調不良者が出なければ解放になりますし、検査として、陰性だと分かれば、社会生活にも戻れます。
こうして一人の感染ごとにウィルスを抑制していく・・・人間が一つだけ感謝できる点は、COVID-19新型コロナウィルスが多産の突然変異体ではないこと、少なくとも現時点では、COVID-19新型コロナウィルスの遺伝的多様性は、インフルエンザの10分の1で、HIVの数千分の1ということです。COVID-19新型コロナウィルスは保守的な変異体といえるのです。
しかし、大勢の人を感染させる程、変異が起こってくるのです。人間以外への感染を科学者たちは懸念しています。
今までに関わった感染症の大流行の中で、動物への感染を懸念したことはありませんでした。ヘンドラもニパもSARSも、人間同士での感染を効果的に抑えられたからです。
しかし、今回は違います。
COVID-19新型コロナウィルスは動物にも感染するからです。
動物は他の種のことなど考えません。少なくとも4種の実例が確認されているのです。
猫、犬、虎、そしてミンクです。
不思議な自然宿主と呼べるでしょう。
人間が感染させる・・・聞いたことのない不自然な話です。自然に生きる野生動物までにも感染させて、COVI-19新型コロナウィルスの宿主になってしまうのですから・・・その繰り返しがウィルスを変異させ、強く、新たな殺人者として人間を襲うサイクルが始まるかも知れないからです。
コウモリから、狸へ、それを食した人間が、飼い猫に移して・・・猫は鼠へ、変異しながら強力なCOVID-19新型コロナウィルスを変貌させつつ・・・終わりのない戦いが始まろうとしているのかも・・・動物への感染で、変異の可能性が広がるだけではありません。致死性が高まる可能性もあるのです。
つまり、COVID-19新型コロナウィルスの宿主が新たに増えると、将来的にウィルスは変異していくからです。
SARS COV-2 → COV-3 → COV-4となっていくのです。デング熱やHIVのように、株の種類が多いほどワクチン開発は困難になるでしょう。
予防接種の概念は、何世紀も前から存在していました。何百年も前、中国で天然痘が疫病だった頃には、感染者の30%が亡くなりました。
しかし、興味深い発見もありました。
天然痘の罹患者から傷や“かさぶた”を採取して、未感染者の鼻に吹き込んだところ、すると軽症な症状が現われるものの、天然痘を予防することができたのです。
ところで、有名な予防接種の提唱者がアメリカの初代大統領であるジョージ・ワシントンだったことをご存知でしたか・・・イギリスとの独立戦争でアメリカ陸軍が抱えていた問題は・・・ヨーロッパとは違いアメリカ大陸の東部に孤立していたことです。
もし天然痘が流行すれば、大多数が動けなくなります。
大勢が死ぬことにもなります。
そこで、ワシントンは、人痘接種法を採用することにしたのです。
1977年に開催されたアメリカ植民地代表会議である大陸会議では人痘接種法は禁止されていたのですが、不可欠だと判断して強行したのです。
天然痘は18世紀の世界の惨劇でした。伝染性が高く発症した人の20〜30%が死亡した病気でした。
ワシントン自身は1751年のカリブ海への旅行中に天然痘に罹っていました。
その経験から、ワシントンは天然痘を生き延びた人々は、その後天然痘には一生罹らない免疫ができることを知っていたのです。しかも、ワシントンは、この病気がどれほどひどいものになるかも知っていたのでした。
そこで、ワシントンは最初に天然痘患者を隔離しました。そして、自らの経験や意図をはっきり伝え、軍の心を一つにして、天然痘の予防接種を軍に命じたワシントンは偉大だと思います。
では、現実に戻ると・・・COVID-19新型コロナウィルスの猛攻は止まりません・・・イタリア、アメリカ、ブラジル、インド、ロシアを大々的に苦しめています。
一方、日本では一日の感染者数が3000人を超えた時期もありました。ワクチンの期待が過去にないほど高まってきています。
しかし、ワクチンは出来たものの治療法は現在も確立していない今の状況では、私たち人間に全てが委ねられています。
本来は5~10年かかる工程を急速に行い、いくつかの会社がワクチンを開発、そのワクチンで感染率を95%下げられると言います。
一方、COVID-19新型コロナウィルスの治療薬として承認審査が続いている富士フイルム富山化学の「アビガン」については、2月下旬までの1年間に渡って1万人余りのコロナ患者に投与されました。
感染症の治療に詳しい専門家は、有効性が証明されず臨床研究が続いていることを挙げたうえで、改めて「アビガン」については検討する必要があると指摘しています。
また、2020年5月にCOVID-19新型コロナウィルスの治療薬として国内で初めて承認されたギリアド・サイエンシズ社製の「レムデシビル」です。
エボラ出血熱の治療薬として開発された薬で、原則として人工呼吸器をつけた重症患者などに使用されています。
その他には、イギリスのオックスフォード大学の研究チームの発表では、日本の岩城製薬が開発した肺炎などの薬としてすでに承認されていたステロイド剤の「デキサメタゾン」が臨床研究で重症者の死亡を減らす効果があったと発表しています。
COVID-19新型コロナウィルスの治療薬について、九州大学などの研究グループが、すでに実用化されている抗うつ薬の「クロミプラミン」と呼ばれる薬を使うとウィルスが細胞に侵入するのを50%程度、抑制できたと発表しています。
さらに、別の細胞を使った実験ではこの薬をすでにCOVID-19新型コロナウィルスの治療に使われている「レムデシビル」と併用することで、ウィルスの増殖を99%程度抑制できたということです。
また、重篤化した患者に対して、日本で開発された関節リウマチの治療薬を投与することで、死亡率が下がったなどとする研究成果を、イギリスのンペリアル・カレッジ・ロンドン大学などの研究グループが発表しています。
これは画期的な出来事であり、希望の光でもあります。
https://answers.ten-navi.com/pharmanews/17853/
一方、国立国際医療研究センターの研究グループは、COVID-19新型コロナウィルスに感染した人が重症化する可能性を予測する500人規模の臨床研究で、尿に含まれる「L-FABP」という“たんぱく質”の量を調べ、たんぱく質が正常値より多いと、症状が悪化するリスクが8倍余り高くなったとしています。
さて、ワクチン接種によって人類は勝利するのでしょうか?
安全で効果的なワクチンは、確かに称賛を浴びることでしょう!
しかし、問題は残っているのです・・・。どのワクチンにも課題があるからです。
たとえば、有効期間、接種方法、再接種の必要性など・・・全世界の人々にワクチン接種を行うとして160億回分・・・何処の製薬会社が160億回分のワクチンを高品質で作れるのか・・・どう世界中に運ぶのか、いずれは、ウィルスが変異して手弱な人に付け込んでくるかは時間の問題でもあるのです。ですから、起こりうる課題を見込んで備える必要があります。
全員が無事でないと、誰一人安全にはならないからです。
人間はウィルスに対して受け身で臨んできました。大流行が起きてから治療法を発見してきたのです。
受け身の姿勢をやめて、先回りした対策が今後は必要になるでしょう!
ウィルスが湿気に弱いところに注目して、今、IoTセンサーとAIを活用して予防する試みも始まりました。
COVID-19新型コロナウィルスとの闘いも・・・いずれ過去の歴史になり・・・過去は薄れるものですが、人類の存続に関わる脅威だから忘れずにいてほしいですね・・・忘れなければ、必ず勝てますから・・・。
資料提供:A+E Network ASIA