COVID-19新型コロナウィルスへの対応が長期化するなか、第一線で奮闘されている皆さまに対し、心からの感謝の気持ちを伝えるとともに、少しでも心の支えとなっていただけるよう、もう一度COVID-19新型コロナウィルスについて考えてみました。
2020年SARS-CoV-2が原因の新型コロナウィルスCOVID-19感染症が世界中で大流行してから1年が経ちました。
去年の1月にCOVID-19の話をScience Parkでお伝えした後、COVID-19新型コロナウィルス感染症が急激に蔓延し、いま、この瞬間も医療・介護現場の最前線に立って、私たちの命と健康を守ってくれている皆さんのことを思い、今年の1月までメルマガを休刊していました。
この、“人類の敵”が、これほどまでに私達を苦しめるとは思ってもいませんでした。
いまや医療施設だけでなく、介護施設でも上を下への大騒ぎが続いています。
東京オリンピックを楽しみしていたお爺さんも家族と会えぬまま、この2月に亡くなってしまいました。COVID-19新型コロナウィルスは非常に厄介な敵です。そこで、もう一度、COVID-19新型コロナウィルスについて考えてみましょう。
風邪のように見せかけて、命を奪うこともあるのがCOVID-19新型コロナウィルスです。
つまり、死に至る人もいれば、症状すら出ない人もいるのです。
世界経済にも打撃を与え、東京オリンピックへの期待を削ぎ、卒業式、入学式、成人式など、人生の思い出にも影響を与えるだけでなく、生きる糧すら奪い去ってしまう。
社会を混乱に落とし込んでいる・・・全人類を攻撃している“見えない敵”をもう一度、しっかりと見つめなおしてみましょう!
世界中を敵対させてしまっているCOVID-19新型コロナウィルス・・・感染者数も死者数も何百万人にも上がり・・・増加する一方です。
ワクチンが出来たから・・・?専門家たちに頼るだけではダメです。
世界中の人々が心を一つにし、立ち向かわなければ、この戦いは終わらない・・・COVI-19と世界の戦いなのです。
2020年1月5日中国の上海公衛センターの張永振教授が新型ウィルスの詳細についてGenBankに公開しました。
その名称はWuhan-HU-1株というインフルエンザとは全く違う、どのウィルス性疾患より強力な病原体として・・・
1週間以内に張教授は、ホームズ教授と共同で研究結果を英訳しウィルス学の情報共有サイトであるVirological.orgに1月11日にウィルスの遺伝子情報を発表しました。
そうすると世界中のウィルス学者が、一気に関心を寄せ、このニュースは世界中を駆け巡ったのです。
私は、その時、中国の成都で開かれていたセミナーに参加しており、そのニュースを聞くことになり、武漢が都市封鎖させるとの情報から急ぎ1月13日に帰国したのです。
このウィルスによる死亡率は高く、SARSやMERS以上の予測が出たという話でした。
そして、中国をはじめ世界中で多くの専門家たちが、“人類の敵”の存在を認めたのです。
2週間後、この“人類の敵”はSARS-CoV-2と呼ばれ、21世紀で最も破壊的なウィルスの1つとなりました。
ウィルスは謎めいた生き物で、生きているのかと疑問がわきます。
一般的には、(1)自己複製する、(2)細胞で構成されている、(3)代謝を行うという生物の定義をご存知かもしれません。この定義によれば、ウィルスは自己複製を行いますが、細胞を持ちませんし代謝も行いませんから、生物ではなく生きていないことになります。
この疑問に答えてくれたのが、ノーベル賞を受賞したピーター・メダワー博士です。
博士が言うには、ウィルスとは、タンパク質に包まれた厄介者だそうです。
タンパク質に意思があるか無いかは、今のところ分かっていませんが、かなり賢い厄介者だということです。
実を言うと、このCOVID-19感染症の原因となるSARS-CoV-2は、地球上では決して最強ではないのです。最強な感染症はマールブルグウィルス感染症とエボラウィルスです。
その致死率は80%と高いからです。
しかし、SARS-CoV-2の企みは違うようです。なぜなら致死率は1~2%と低いからですが、気づかれぬように大量感染を引き起こすことを・・・企んだようです。
致死率が最も高いウィルスが、人間にとって最大の脅威という訳ではないということです。
例えば、日本で考えてみましょう。
人口は1億2千万人、そのうち1%が感染すると人数は1200万を超えます。
東京都の人口と同じくらいになります。そうなると、ようやく人々は実感してくるのです。
非常に危険なウィルスが身近にあると・・・エボラウィルスと違い、必ず死ぬわけではありません。
しかし、この間、栃木県足利で起こった山火事のように一気に広がり、多くの人を死亡させるのです。だから非常に恐ろしく警戒が必要なのです。
SAES-CoV-2はコロナウィルスです。
電子顕微鏡で見ると、その形はまるで王冠をかぶった太陽フレア―の様です・・・ラテン語でこれを“コロナ“と呼びます。
だからといって敬う必要はありません。
実は風邪を引くのも、このコロナウィルスへの感染なのです。
誰もが一生に一度は、特に小さな頃に4種類ある季節性のコロナウィルスのうち、少なくとも1つには感染したことがあると言えるのです。
その4つの名称は、ヒトコロナウィルスOC43・229E・NL63・HKU1です。
危険な病原体ではないため、ほぼ周知されていませんが・・・しかし、コロナウィルスでも動物が関わると、深刻度は非常に高まるのです。
以外に常識になっていますが、流行したウィルスの陰には必ずコウモリがいるということです。
COVID-19新型コロナウィルスは、発見から5日以内にコウモリでも見つかりました。
そこで、遺伝子コードで配列を調べてみると、コウモリのウィルスと96%一致していたのです。
研究で分かったことですが、コウモリは6500万年の長い年月を掛けて進化を遂げる中で、飛行能力を最大まで高めまるだけでなく、その過程で必然的に抗体が強化され防衛力が非常に安定し耐生も進化したのです。
つまり、心臓病にかからず癌も発症しにくく、糖尿病にも自己免疫疾患にもならない、完璧に近い免疫システムを構築したのです。
つまり、多様な病源菌を運ぶが・・・罹患はしない、うっかり人間に感染させてしまうと致命的な事態となってしまうのです。
https://www.msn.com/en-us/news/other/where-did-sars-cov-2-come-from/vi-BB1cmDHY
コウモリが利用するのは、ウィルスの運び屋たちである動物です。
馬を返して感染するヘンドラウィルス
致死率57%、
ブタを返して感染するニパウィルス
致死率40~75%
猫を返して感染するSARS、致死率9.7%
ラクダを返して感染するMERS、致死率35%
猿を返して感染するエボラ、致死率50%‥等
現在は、人間と動物の距離は、どんどん縮まってきています。動物園に行ったり、農場に行けば、世界中で動物と身近に触れ合えます。
ウィルスは動物が媒介する感染症といっても過言はないのです。
COVID-19新型コロナウィルスは、これまで人間が見つけたウィルス5000種類の1つに過ぎません。まだまだ未知のウィルスも存在する可能が高いからです。
興味深いデータがある。上のグラフによれば、「人への感染が確認されているウィルスの累積発見数」は過去100年の間に急速に増加・・・特に、1960年頃を境に急上昇している。近年は、毎年3~4種類の新たな感染症が発生しているということです。
言い換えれば、今回のCOVID-19新型コロナウィルスが収束したとしても、また新たな感染症によるパンデミックが起こり得るリスクは十分にあるということです。
世界中の科学者の分析によると、蚊のような虫も含めて、ありとあらゆる動物が、何らかのウィルスを保有できるとすれば、100万種以上あることになります。
発見から12週間、COVID-19新型コロナウィルスは、暴走しはじめ、世界中の科学者とのイタチごっこが始まったことになります。
横浜のクルーズ船や韓国の教会を占拠して広がり、そして手の内を、ちら見せしてイランとイタリアへ移動しました。健康な若者はウィルスに対抗できるようですが、高齢者や健康に問題のある人には罹りやすい傾向が有るようです。
人は長生きするほど・・・多くの慢性病を抱えていくので、食べ過ぎで太っていくことで、肥満、高血圧、糖尿病が蔓延していきます。
COVID-19新型コロナウィルスの主な症状は熱や咳で、ひどくても肺炎ですが、体内のどこかしらを破壊することが、科学者を悩ませているのです。
サイトカイン・ストームという状態が、感染した細胞に反応して起きます。
サイトカインというのは、免疫細胞の数や機能を調節し、本来はウィルスなどから我々の体を守ってくれる免疫ホルモンのようなものですが、これが過剰に産生されると免疫系の暴走、すなわち嵐(ストーム)が起こり、正常な細胞まで攻撃されてしまうのです。
そうすると、肺に水分が流れ込み危険な肺炎が引き起こされ、容態がある日突然悪化するだけでなく、呼吸障害の他、脳梗塞や心臓発作で亡くなる人で出てきます。
COVID-19新型コロナウィルスは、このサイトカイン・ストームが起こり、急速に進行する場合があるからだので、恐ろしい限りですが・・・何故、それが起こるのかは、未だよく分かっていないのです。
何より重大なのは、様々な組織内での血液凝固です。心臓、胃腸、腎臓で起きると臓器不全となり、脳内の血栓は脳卒中を惹き起こしてしまうからです。
ウィルスを止める方法は、生存手段を断ち切ることです。ウィルスは寄生するもので、生きた細胞の中でしか生きられないのです。
微生物、人間、コウモリ、犬や猫、何の細胞でもいいのです。
ウィルスは寄生する細胞を見つけられなければ、じきに死滅してしまいます。
呼吸系ウィルスは、飛沫によって拡散されるので、会話や咳、くしゃみで飛ばしてしまう・・・つまり、ウィルスが広がるのは、私達人間に責任があるということなのです。
ウィルス自体は無能です。
拡散を止める方法は、人と人を離すことなのです。
ただし、まだ水分を持っている小さな飛沫が、マイクロレベルですと重力を受けづらいので、漂い続けてしまいます。それでも、3~4mしか漂いません。
互いの距離をとることで、ウィルスが生存するための別の生体への移動を止められるのです。この辺りのことを最近、また忘れてしまっているようでもありますね!
では、もう一度‥‥単純に離れるだけで死滅されされるわけですから、どの程度の距離が必要かを再確認してみましょう。
レーザー光線と超高度カメラを使った検証では、大きな飛沫というのは、1.5~2mぐらいの距離を、放物線を描きながら飛んでいきます。
最も、簡単な解決なのですが・・・しかし、現状の感染数をみると、その実現は非常に難しいようですね!
資料提供:A+E Network ASIA