Mystery and Secrets~ミクロの決死圏~

Mystery and Secrets

~ミクロの決死圏~

社会や身のまわりに起こる事柄や最近の出来事を捉えて、学問や技芸などの奥儀と秘伝を紹介していきます。

私が10歳の時に、感化され触発された映画に「ミクロの決死圏」という、リチャード・フライシャー監督が1966年に発表した人間の体内に入り込んでいくという、奇想天外なSF冒険物語がありました。

この脚本をもとにして、アイザック・アシモフが、小説にしており、おなじく、アシモフが1987年にはオリジナルの続編『ミクロの決死圏 2 – 目的地は脳(Fantastic Voyage II: Destination Brain)』を著しています。

最近のニュースでも、この50年前のSF大ヒット作「ミクロの決死圏」が、ミア・ワシコウスカやトム・ヒドルストン、ジェシカ・チャスティンらが共演し、ギレルモ・デル・トロ監督の次回作として、ジェームズ・キャメロンのプロデュースする『ミクロの決死圏』のリメイク版となる可能性があると海外メディアで報じたくらいです。

残念ながら、この話は、ギレルモ・デル・トロ監督の無期限の休暇中のため頓挫してしまっているようです。

「ミクロの決死圏」では医療チームを乗せた潜水艇が体内を探索するのですが、実は現実化してきているのです。

2015年11月17日、ノールカロライナ州立大学とテキサス州ヒューストンのライス大学の研究チームが、世界で初めてモーターで動く、全長18ナノメートルの1つの分子で作られた世界最小の潜水艇を作ったことを発表しました。New Studies and Findings in the Area of Nanomachines

http://news.rice.edu/2015/11/16/rice-makes-light-driven-nanosubmarine/

分子ナノテクノロジーとは、非常に小さなデバイスやマシーンを作る技術です。

どれくらい小さいかというと、分子サイズです。

ナノメートルは10億分の1メートルですから、その材料は分子サイズになるのです。

244個の原子からなるこのナノロボットは、血流を通って、体内の特定の部位に薬を運ぶために作られたものです。

この非常に小さなロボットは、体の中に入っても、バラバラにならないのです。

このナノサイズの潜水艇は、紫外線で操作します。

つまり、この潜水艇は紫外線で動くモーターを持ち、これが100万RPMに達したときの最高速度は毎秒1インチ(25.4mm)近くにもなるのだといいます。

今ひとつ凄さが伝わりにくいのですが、これってナノレベルの世界においては猛烈なスピードで動けるということです。

これによって、紫外線を当てて体内の必要な場所に栄養素や薬を運ぶことが可能になるわけで、このマシーンは体の外から操作することができ、非常に早く患部に到達するということです。

そこで、なんらかの役割を果たすのです。

体内で人間の代わりに、癌の手術を行うことも可能になるのです。

この技術は、医療の飛躍的な発展に繋がる可能性があります。

ナノマシーンを使えば、体の中から、神経細胞の治療が行えるようになるかも知れません!パーキンソン病は治るかもしれません。

もしかしたら、アルツハイマー病も!

https://info.ninchisho.net/archives/26473

より早く壊れた組織を修復できれば、健康な状態で更に寿命は伸びることでしょう!

現在、アルツハイマー病治療の特効薬が存在しないことには、人間の身体の防御システムが関係している。脳は非常に大事な器官であるため、異物が入らないようにするバリア機能「血液脳関門」を持っており、治療のための薬もブロックされてしまうため、そもそも脳へは薬が届かないのだ。

そこで作り出されたのが細菌や細胞よりもひとまわりも小さいウイルスサイズながら、血液脳関門を通過する仕掛けを持った「ナノマシーン」。

その仕掛けとは、脳の活動のために必要なエネルギー源「ブドウ糖」に紛れて血液脳関門を通過するというものです。

CGは、薬が薄い膜状のカプセルに包まれて血管の壁を通過していく様子です。

https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_574.html

そうなれば人間の進化は、新たなレベルに達します。

トランスヒューマニスト達は、病気な治療や予防のために、数多くのナノマシーンが我々の体に投入されるようになると考えています。

そして、この技術の進歩はめざましいため、何十年、または何百年永く生きられるようになるのは、未来の世代ではなく、現代の人々だということなのです。

この先は、老化を遅らせるだけでなく若返りを実現できる可能性も十分あるでしょう。

もし、老化についてよく理解し、どのようなプロセスで老化が起きるのかという仕組みを解明することが出来れば、老化を遅らせることも、若返ることも可能になると思います。

 

社団法人認知症高齢者研究所
Senior Dementia Institute

〒224-0032 神奈川県横浜市都筑区茅ケ崎中央20−14 松本ビルB館 4F
TEL:045-949-0201 FAX:045-949-0221
Copyright © 2018 Senior Dementia Institute. All Rights Reserved.


PAGE TOP