第7回アジアリーダーシップカンファレンス(ALC)が5月17日~18日の両日、
韓国ソウルの新羅ホテルで開かれました。
今回のテーマは、Asia Tomorrow“:Innovation4.0”と題して、アジアの将来展望について、9つの講座に分けて会議が行われました。
ALCに出席するために世界中から150名に上る権威者や専門家が集い講演を行うとともに1000名を超える人々により会議が行われました。
まず、最初に、ALCの開催国を代表して、韓国の朴槿惠大統領からアジアにおける将来展望として韓国の役割について基調講演があり、続いて最初にリーダーとイノベーションをテーマにした講座では、ブッシュ元米国大統領による、リーダーシップの必要についての基調講演では、今後の南北朝鮮の問題についてアメリカの立場と協力についての講演がありました。
続いて、シュレーダー元ドイツ連邦首相、シャプリー元ニュージランド首相、パパンドレウ元ギリシャ首相、エプテカール・イラン副大統領、そして日本からは河野洋平元副総理により、年金問題や労働、教育改革についてパネルディスカッションが行われました。
そして、最後に河野洋平氏による河野談話の真意についての特別講演が行われました。
より良い社会の講座では、国際間で各国がより緊密になることで、サイバー攻撃や中東呼吸器症候群(MERS)などの感染症対策、難民、障害者、高齢者に対する社会的責任などが議論され、世界の平和と安全に向けた協力の講座では、NYタイムスのCharles Duhigg氏などのオーソリティーらによる、北朝鮮の核問題と北東アジアの安全保障について議論された。
アジアの若者と夢の実現では、アジアから才能のある作家、シェフ、デザイナーや起業家たちが集まって自分たちの夢を叶えるための講座が開催されました。
世界の経済情勢の講座では、主要な国の経済活動家らによって世界経済の情勢をどのように見ていくかなど熱のこもった議論が交わされた。
この講座には、日本から元日本銀行総裁で日本経済研究センター理事長の岩田一政氏が参加していました。
中国の役割の講座では、IDG Capitalの役割やHuaweiの世界戦略、中国版Air B&BのTujia.comの成功の可能性について議論され、マシーン ラーニングでは、囲碁の達人イ・セドル氏と人工知能AlphGoの対局を始め、ビッグデータ、IoT、IoE、ロボット、無人自動車やバーチャルリアリティの分野から、世界的に著名な専門家らによる講演とパネルディスカッションが行われました。
スタートアップの講座では、Apple社、Google社、Facebook社に、中国のアリババ社、百度社、テンセント社によるビジネス展望と戦略の情報公開と議論がなされました。
そして、ヘルステクノロジーの講座では、バイオテクノロジーの進歩について「私達の避けられない遺伝的未来」の著者でマウントサイナイ医科大学のグレゴリー ストック博士の講演で始まり、ここまで来たアルツハイマー病の治療と題して、日本から認知症高齢者研究所の羽田野政治氏がアルツハイマー病の
最先端ケアの講演がありました。
まず、モデレーターである香港のジョンウォン博士から、脳の欠陥に起因する病気であるアルツハイマー病や認知症を阻止する先端的な研究には、進行を遅らせる新薬の開発から予防する新療法を見つけようという世界規模での探求が行われていること、長い年月の間に幾つかの治療薬が開発されたものの、患者たちはこれらの治療薬から恩恵を受けるに至っていないこと、新薬の開発には、考案から市販までに何年もかかる現実と莫大な経費を掛けたが過去の報告から治療薬が開発されても、大規模な臨床試験にかけた際に効き目が見られかったことなどがアナウンスされた一方、アルツハイマー病および関連認知症研究は、今後も加速を続けるものと見られており、現代における重要事項は、認知症患者が適切な看病を受けていることであるとし、日本のキョウメーションケアという認知症介護技術が、認知症の治療方法として最も有効な方法ではないかと考察していると紹介されました。
そこで、認知症の介護を行うためには様々な症状の発生メカニズムを正確に理解しなければならないと、そのメカニズムを理解するメソッドであるキョウメーションケアが報告されました。
脳の働きと病態メカニズムの相関から、理屈に合った科学的な認知症ケアの対策が出来ることが語られました。
詳しくは www.alcchosun.com をご覧ください。