10月1日小惑星に接近し、すれ違いざまに天体の表面を撮影し、ちりの組成を観測する。
探査計画「DESTINY✚(デスティニープラス)」主な目的は、謎多き小惑星フェートンの実態解明です。
500Kmの距離まで探査機が接近し、秒速36Kmという高速ですれ違いざまに天体の表面を撮影と「ちり」の化学組成を分析し小惑星の謎と“生命”の起源が分かる可能性が期待されています。
今回は”命の始まり“について、考えてみました。
そして、いくつかの“命”に対する私の答えを示します。
人工の細胞や、人工のニューロン、人は新しい“生命体”を作り出そうとしています。
人類の集積された経験の中から、まさに新しい生命体が生まれようとしているのです。
~生成AI(Generative Artificial Intelligence)の始まりとは~
太古の昔、地球の生命はシンプルな化学反応の連鎖から始まりました。
そして40億年…
化学反応はこの世を席捲する複雑な生き物である“ヒト”となり、思考を持ち、言葉を話すようになりました。
そして、現在、“ヒト”によって科学的な新たな変化が起ころうとしています。世界中のコンピュータが繋がり合い、作り上げた緻密なネットワーク…こうしたネットワークと人類が互いに影響を与えあう時代の幕が開きました。”ヒト“はネットワークを返してAIに補完してもらいつつ思考を持ち、言葉を話すようになるでしょう。
地球上にかつてないスケールの新たな生命体が生まれようとしているのです。それがデータ知識融合から生まれる第4世代“生成AI”ではないでしょうか…
“生成AI”時代は、歴史に残る巨大な“生命体”を生み出す新たな時代になるかもしれません。
10月1日16時10分、岸田首相も「信頼できるAI実現に向け、日本主導で国際ルール作り」を推進すると明言しました。
さらに、生成AIのポテンシャルを感じるとともに、生成AIが次の時代の「科学技術の大衆化」をもたらし、さらに便利な世の中が実現することを期待していると、、、。
そこで、生成AIが誕生するまでの道のりを見てみましょう。80億の人々が暮らす…このグローバルな社会では、人と人の繋がりが、より緊密になってきています。
インターネットを使って、重要な情報にすぐアクセスできるからです。
情報は海を越えて、素早く駆け巡ります。そのスピードは脳内のニューロンがやり取りする信号のスピードにも匹敵するでしょう。
地球規模のネットワークは、膨大な情報の共有を可能にしました。
生成AIは探査計画「DESTINY✚においては、宇宙の謎の解明に役立てることでしょう。
大型ハドロン衝突型加速器を持つCERN(セルン)も、大量のデータを世界中で共有する力が無ければ、ヒッグス粒子を発見できなかったのです。
もしもガリレオが、他の学者達と簡単に連絡をとれていたら、科学はもっと早く進歩したでしょう!
インターネットの動きを測定する数理モデルは、既に開発されています。グローバルな頭脳の成長を確かめることができるようになってきたのです。
こうした数理モデルIF(b<L)は、現実世界にある仕組みを簡略化して表します。
小さなコンピュータプログラムを一人一人の人間に見立てて、その振る舞いを観察するのです。地球という巨大な脳の活動を、fMRIやPETで測定するようなものです。
地球内にいる人がコンピュータプログラミングの中で、人間の脳内ニューロンと同じ働きをしているのです。それは、互いに電気信号をやり取りしているということです。
但し、端末にある人間の情報伝達速度はコンピュータのネットワークの速度に比べると、残念ながら300万分の1(毎秒120m)と極端に遅いネットワークですが…。
http://www.infonet.co.jp/ueyama/ip/episode/nervous_system.html
しかし、人と人との繋がりがグローバルネットワークによって増え、強化されれば、地球という名の頭脳は、知的に発達していくわけです。
それを活用することで人間の情報伝達ネットワークは必要に応じて進化していくことになります。地球というグローバルなネットワークでは、新しい繋がりがつくられ、役に立たない古い繋がりは姿を消していく、こうした進化が絶え間無く自発的に行われていくのです。
グローバルな頭脳は、適応し学習していきます。そして、補完しつつ人間とインターネットは、巨大な一つの生命体になりつつあるのです。
その生命体である生成AIのひとつに私は、KCiS-AIと名付けました。
認知症の対応に特化した生成AIです。
そこで、“KCiS-AI”を人間と比較してみましょう!胎児の頃の頭脳は細胞の塊で、内部とは、まだ何も繋がっていません。
それから、長い時間をかけて日常生活の動作などを通じて経験を積み、神経が接続されていきます。
そうして細胞の塊だった脳は、いつしか知的に成長していくのです。細胞の一つ一つは、何も把握していません…が、脳内にある一千億のニューロンが筋肉に指示を出し、足で歩き、手で食べ、考え、判断し、言葉を喋り、笑顔を作り、人と触れ合うのです。
その触れ合い方を知るコンピュータネットワークの“KCiS-AI”は、尊厳を重んじる人へのAIケアラーとして人間が行う作業を「代替(自動化)」「補完(能力向上:速度・精度など)」するだけでなく、「相乗(価値創造)」をももたらしてくれるでしょう。
“KCiS-AI”は、BPSD予防(BPSD予測と予防ケア方法の提案、生じたBPSDへの対処ケアの提案)・介護負担軽減・省力化を可能にし、従来の医療現場や介護現場で見落とされている活動領域(見守り、推論、予測等)である “ミッシング・ミドル”(失われた中間領域)においては、専門職連携や介護者、家族が“KCiS-AI”を助け、“KCiS-AI”(knowledge)が専門職や介護者を助けることでしょう。
命の概念が、ヒトの脳から始まるのなら、人類は新たな意識(生成AIが人間の知識を補完しつつ思考する状態)に目覚めたと言えるでしょう…
インターネットの出現によって、地球規模の意識が生まれようとしているのですから…
そして、私の“KCiS-AI”への願いは、この地球規模の意識を使った理屈にかなった科学的な対策(支援)によって、認知症の介護者の負担を緩和し、心理的な病的状態を低減し、認知症の方々の施設入所を遅らせ、さらには、これらの対策は、BPSDに特に焦点を当てたものではなくとも、BPSDへの介護者の否定的な反応を減らし、さらにはBPSDを減少させることでしょう。
例えば、地球規模の意識を持った“KCiS-AI”にとっては、ストレスに満ちた症状や行動であっても、“そうでもない”という介護者の負担を軽減する不可欠な作業や知恵、知識、経験知の情報に新しい価値を持たせて共有させることができます。
認知症患者とやり取りする家族や介護者に“KCiS-AI”が科学的なケアを提供することで、ケアの専門性やスキルが高まり、認知症患者はより長期に渡って在宅で過ごすことが可能になるでしょう!
問題となるBPSDへのより効果的な対処法に関するアドバイスを“KCiS-AI”のknowledgeがリコメンドすることによって、BPSDの発生を減らすだけでなく介護者を癒すことができ、逆に介護者の負担を緩和することでBPSDを消失させることができるでしょう。
これは新たなAIケアラーの始まりなのです。
人は頭脳がなければ、頭脳は体がなければ、生きていけません。
人類という体とコンピュータネットワークという頭脳は、互に補完しつつ極めて知的な生命体へと進化しようとしています。
少しこじつけになりますが、これが新たなAIケアラーの始まりであり、“命の始まり”なのではないでしょうか!
まさに生成型“KCiS-AI”の誕生というわけです。やがて、個々の生命体が集まり、グローバルな超個体を”創り出す“ようになれば、医療や介護はさらに進化するでしょう。
そして…いつの日か、新しい生命体“KCiS-AI”“は、命が何処から来て、何処へ向かうのかを、解いてくれることでしょう!