Life Story~認知症に罹るか、介護者になるか、あなたが選択する時~

Life Story

~認知症に罹るか、介護者になるか、あなたが選択する時~

世界で人口の高齢化が進むにつれ、いまやアルツハイマー病(Alzheimer’s Disease : AD)をはじめとする認知症を有する高齢者の絶対数が著しく増加しています。

今後、少なくとも80歳まで生きる方が1000万人を超えると言われています。

総務省統計局は2018916日、翌日の917日に敬老の日を迎えるにあたり、各種統計から見た日本の高齢者動向をまとめたレポートを発表しました。

それによると65歳以上(高齢者)の人口は2018915日時点で3557万人となり、総人口比の28.1%となった。また、80歳以上は前年比の31万人増の1104万人となり、人口、割合ともに過去最高を更新した。しかも、この状態は2060年頃まで続きそうなのです。

私たちは、皆、末永く‟生きるだろう“という希望は持てるようになったようです。

じゃ!未来を覗いてみよう…これは、未来の皆さんです。

認知症高齢者の数は2012年の時点で全国に約462万人と推計されており、約10年で1.5倍にも増える見通しです。つまり、2022年には認知症患者数が約700万人に増加するということです。しかも、この数値には高齢者の4人に1人と言われる認知症の一歩手前の状態であるMCIMild Cognitive Impairment)経度認知障害の方は含まれていないのです。

かりに、私たちが85歳だとしましょう・・・両隣にいる2人を見てください、そのうちの1人はおそらく、アルツハイマー病を患っています。

多分あなたは「私はならない」と思っているでしょう!

それならあなたは介護をしています。

このように何らかのかたちで、この恐ろしい疾患は、私たち皆に影響を与えることになるでしょう!

そして、アルツハイマー病の恐さは、何もなすすべがないということにあるのです。

何十年にも及ぶ研究にも関わらず、効果的な治療法は、何も見つかっていないのです。

実際に認知症の治療の側面をみても、残念ながら現時点における認知症の原因疾患に対する治療は、全て対症療法であり、原因治療が出来る認知症は極めて少ないのです。

現時点において唯一可能な対症療法においても、認知症に対する薬物の果たす役割は、それほど目覚ましいものではないのです。

科学に手落ちがあったからではなく、これらの治験参加者が、その時すでに発症していたので、遅すぎたことにあるようです。

多くの科学者は、アミロイドプラークが臨界点に達さないように、つまり、創薬は、主にアミロイドプラークの蓄積を阻害し、消し去り、減少させることにフォーカスしていたという点でした。

ですから、私たちが、幸い長生きしたとしても・・・今のところは、アルツハイマー病に侵される運命にあるということです。

でも、侵されたとしても、変わらぬ生活が最期まで送れるとしたら…

もし、医学の進歩や特効薬に頼らずに、この悪率を変え、私たちの脳の運命を・・・変えることができるとしたら?つまり、認知症の方に於いては、薬剤を用いない対症療法といえる介護の役割がきわめて大きいということなのです。

認知症の介護に於いて、大きな問題となるのは…高度な物忘れの状態:すなわち健忘症(記憶障害)もう一つが、BPSDBehavioral and Psychological Signs and Symptoms of Dementia)すなわち認知症の行動・心理症状ではないでしょうか…

これらの現象に対して、どのように対応していくかということが、認知症介護の最大の難問となっているわけです。

アルツハイマー病を現在分かっている神経科学的視点から見てみましょう!

これは2つのニューロンがつながっている様子です。

赤で囲まれている2つを繋ぐ点は、「シナプス」と呼ばれています。シナプスでは、グルタミン酸のような神経伝達物質を放出します。

こうしてシグナルが伝達され、コミュニケーションが起こり、私たちは考え、感じ、見て、聞いて、欲し、記憶するのです。

そして、アルツハイアー病は、このシナプスで起こり始めます。

シナプスを拡大して、どうなっているかイラストで見てみましょう!

情報を伝達する際にニューロンは、グルタミン酸のような神経伝達物質をシナプスに放出するだけでなく、

アミロイドベータ(Aβ)という小さなペプチドも放出するのです。アミロイドβは脳の清掃細胞ミクログリアにより・・・代謝され除去されるのですが、ある段階を超えてアミロイドβの放出量が増えたか、充分な量が除去されず蓄積し始めると、このアルツハイマー病という疾患が始まると考えられているのです。

シナプスでアミロイドβが増え、これがくっつきあって、アミロイドプラークという塊になります。

もし、あなたが40歳の後半だとしたら、この疾患の最初の1歩・・・アミロイドプラークの蓄積は、もう既にあなたの脳内にあるのです。

これを探知できるのはPETスキャンだけです。

この脳画像は、40歳代後半の方のPETスキャンです。

そろそろアミロイドプラークが沈着してきている様子が見えます。しかし、この時点では幸いにも、あなたは何も気づいていません。なぜならば、記憶や言葉や認知機能に、何一つ不自由を感じていないからです。

こちらは、58歳男性で、軽度認知障害(MCI)の方の脳画像です。

分子カスケートであるアミロイドプラークが数珠つなぎに起こり、 認知症の症状が現れてくるようになります。

アミロイドプラークが限界点に達する前の物忘れは、こんな感じでしょう…

どうしてこの部屋に入ったのだっけ?

この人の顔は分かるのだけで、名前は何だっけ?

どこに家の鍵を置いたかな?

買ってくるもの何だっけ?

買ってくるもの忘れた、もう一回、行かなくちゃ?

今日は、何曜日だっけ?

お財布にお金が入っていたはずなのに?

此処で、皆さんが慌て始める前に・・・

皆さんの半分は過去24時間以内にどれかを経験しているでしょうから?これは、ごく普通の・・・ど忘れということです。

あなたの記憶力すら、関係ないかもしれません。

だって、あなたはどこに鍵を置いたかに注意していなかったということもありますからね!

但し、この頃には、ど忘れの回数や頼まれたことを忘れてしまうことが、増えてくるので、身近な人との口論やトラブル、考えごとが増えてきます。

しかし、軽微な認知機能の低下はありますが、日々の日常生活では自立した状態ですので、自覚症状は、一切無いのです。

これは、アミロイドプラークが蓄積し、限界点に至るまでには、少なくても1520年かかるためと考えられているからです。そして分子カスケートが起こり、疾患の症状が具体的に現れてくるのです。

そして、60歳女性、アルツハイマー型認知症の方の脳画像です。

臨界点を超えると、記憶に不具合が起こってきます。言葉、認知の仕方が変わってくるようになります。

やがて鍵は… コートのポケットやドアの横のテーブルの上ではなく・・・ 冷蔵庫の中や浴槽などから出てくるようになります。

また、鍵を見ても…これは、何をするものだっけ…見た事もないと考えるようになります。

アミロイドプラークが、この臨界点まで蓄積すると・・・ミクログリア清掃細胞は、超活性化され、炎症や細胞へのダメージを引き起こす物質を放出するようになります。

そして、実際にシナプス自体を除去し始めて、神経細胞を傷つけだすのです。

重要な微小管結合タンパク質の一種であるタウ蛋白が異常リン酸化すると、もつれと呼ばれる神経原線維の変化が起こり、ニューロンを内側から傷つけます。

アルツハイアー病の中期では、大規模な炎症やもつれ・・・そして、シナプスでの大混乱が起きて細胞死が起こって来ます。結果、細胞死の跡に脳髄液が入り込み、脳は萎縮していくのです。

もしあなたが、アルツハイマー病の疾患を研究する科学者だったら、どの時点で最も介入したいと思いますか?多くの科学者は、もっとも単純な解決策に賭けています。アミロイドプラークが臨界点に達さないようにということです。

細胞死は、記憶と関係の深い海馬から始まるようです。ここが侵されると記銘障害が起こり新しいことが覚えられなくなります。

その進行は続くように側頭葉を侵し、少し前の出来事をすっかり忘れるようになる記憶障害を引き起こしてきます。さらに進行は止まることなく、物事の行為が上手くできない失行や物事の認識が上手くできない失認、物の名前がわからなくなる失語なども引き起こしてきます。

細胞死が頭頂葉まで進行すると、実行機能障害という計画的に物事を実行できなくなり、見当識に障害が現れ季節、時間、場所、人物(関係)などもわからなくなります。

最終的には、人格を形成する前頭葉まで進行してしまい、判断力の障害が起こり道筋を立てて思考ができなくなります。そして、問題解決能力の障害という予想外のことに対処できなってきます。その頃から、遂行機能障害も現れるようになり自発性が低下し、段取り良く行動できなくなってきます。

つまり、創薬は主にアミロイドプラークの蓄積を阻害し、消し去り、減少させることにフォーカスしているという事ですから、アルツハイマー病の治療は、おそらく予防医療となることでしょう!

この薬を臨界点に達する前に…カスケードが引き起こされる前に…冷蔵庫に鍵を忘れ始める前に飲むのです。

発症する前から飲む事になるとしたら、いったい、いつから飲めばよいのでしょうか?何十年飲み続ければよいのでしょうか、いったい費用はどのぐらい掛かるのでしょうか?気が遠くなる話です。

認知症介護は、認知症の要因を分析し、適切なケアを実現することにあると思います。

では、認知症になる要因を見てみましょう…

循環器系の異常、高血圧、糖尿病、肥満、喫煙、高コレステロール値、これらは、すべて認知症発症のリスクを高めるといわれています。ある病理解剖研究では、アルツハイマー病患者の80%に循環器疾患が見られたといいます。

では、どんな予防が出来るのでしょうか、動物モデルの研究では、エアロビック運動がアミロイドベータを減らすことが実証されました。循環器系に良い地中海式の食事も進行を抑えてくれます。ポリフェノールを含むワインなども有効だと言います。

最近では、このように脳由来神経栄養BDNF遺伝子で、(Brain-derived neurotrophic factor)認知症の発症を予防したり遅らせたり出来るようになって来たようです。

アミロイドβがかなりあっても、脳に存在するたんぱく質の一種「BDNF」を増やせば、海馬や大脳皮質の活性化を促し、物忘れや認知症を予防できる可能性が出てきたというのです。

BDNFは液性蛋白質で、神経細胞の生存・成長を始めとして脳細胞の増加には不可欠で、現在、アルツハイマー病のアミロイドβの毒性に対して、抑制的に働くので治療に応用可能な蛋白質として着目されているのです。

どうやら、私たちの生活の仕方が、アミロイドプラークの蓄積を左右するということのようですから、この臨海点に達さないように、出来るだけ自力で努力しなければならないようです。

そこで、あなたがアルツハイマー病になるリスクを、天秤を使って考えてみましょう。

一方にリスク要因を積み上げます。

そちらが、床に着くと、あなたは発症し、アルツハイマー病だと診断されます。

あなたが50歳だとしましょう…もう若くはないので、長年のアミロイドプラークがいくらか蓄積しています。

それでシーソーは少し傾いています。では、次に、あなたのDNAを見てみましょう…

私たちは皆、両親から遺伝子を受け継ぎます。リスクを増やす遺伝子もあれば、減らす遺伝子もあります。

アミロイドβを増殖させる稀な遺伝子変異を受け継げば、それだけシーソーが完全に傾きます。

しかし、私たちの殆どは、遺伝子的要因は、それほど影響しません。例えば、アポE4はアミロイドを増やす遺伝子多型の1つですが、アポE4を父母から受け継いでも、アルツハイマー病を発症する確率は4%に過ぎないのです。つまり、殆どの人にとっては・・・アルツハイマー病を発症するかどうかは、DNAだけでは決まらないということです。

では、何が要因なのでしょうか…?

私たちには、老いや遺伝をコントロールできませんから、今のところ、将来の私達の脳の運命は変わっていません!

では、睡眠はどうでしょう?実は、徐波深睡眠(SWDS)の間にグリア細胞が脳脊髄液に乗って、脳内を循環し、起きている間にシナプスに蓄積した代謝廃棄物(アミロイドプラーク)を洗い流すのです。

徐波睡眠は、「深睡眠」とも呼ばれ、ノンレム睡眠の睡眠段階3と睡眠段階4の両方を合わせたものをいいます。これは、アルファ波を基準として、それよりも周波数の遅い波形である「徐波」が中心の睡眠段階です。具体的には、呼びかけなど外界の刺激にも反応しにくい「最も深く寝入った状態」を指します。

一晩の睡眠中では前半に多く出現するのが特徴です。

そして、深い睡眠は、脳の強力洗浄のようなものです。

では、睡眠時間を削るとどうなるでしょう?

睡眠不足は認知症の予測因子なので、一晩眠らないとアミロイドベータが急激に増加していきます。

高齢者は、成長ホルモンでもある睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌量が低下するために、睡眠を維持できなくなります。つまり、高齢者は、成長する必要が殆どないため、ノンレム睡眠が不要になって、深い眠りが減少するのです。

また、高齢者は睡眠が途切れがちになり、夜中に目覚めたり、早朝に覚醒することが多くなります。

高齢者の睡眠を深くして、ノンレム睡眠を増やすためには、生活に運動を取り入れることや、昼間に太陽の光に当たり、体内にメラトニンを作ることが大切になります。

食事では、大豆や肉、乳製品(牛乳・チーズ)、バナナ等のメラトニンの原料となる必須アミノ酸のトリプトファンを多めに摂取するとよいと言われています。

睡眠に於いては、夜は照明を落とすことが重要です。

就寝時は床面照度、300lux、寝息が聞こえたら、10分の130lux、熟眠したら、更に10分の1の3luxに落すと、質の良い眠りが取れ、メラトニンが上がると言われています。

多くの科学者は、睡眠不足がアルツハイマー病の予測因子となると信じています。

一晩眠らないとアミロイドβが増えることは分かっています。そして、アミロイドβの蓄積は睡眠を阻害することも確認されており・・・これが更にアミロイドの蓄積に繋がるのです。

このような負のフィードバックループによって、臨界点に向けて天秤の傾き方が加速するのです。

深い睡眠は、脳の強力洗浄のようなものなのです。

このように色々な努力で、アルツハイマー病の発症を予防したり遅らせることが出来るわけです。

しかし、例えば、これらを何もしていないとしましょう!

そして、あなたは65歳だとしましょう!

家族にはアルツハイマー病患者がいるので、その遺伝子を持っている可能性も有ります。

天秤が、更に少し傾きました。

あなたは朝から晩まで忙しくしていて、ハンバーガーが好きで、誰かに背を押されない限り、ランニングもしません…もう何十年もそんな生活を過ごしていました。

その結果、あなたのシナプスは、アミロイドプラークの蓄積量が臨界点に達したとしましょう!

天秤の片方が地面につきました。カスケードが加速し、炎症が起こり、もつれが起こり、細胞死が起こりました。アルツハイアー病の症状が出てきました・・・!

言葉や鍵のありかを思い出せなくなり、鍵を見ても分かりません。

でも、そうはならないかも…あなたの脳が完全に病に侵されていても・・・アルツハイアー病の症状から、自分自身を守るために、できることが、もう一つあります。

それは、神経可逆性という認知予備力です。

覚えていますか、アルツハイマー病は、シナプスの欠損によって起こる脳の機能障害でした。

平均的な脳には、神経細胞が140億個、シナプスは100兆個以上有るのです。

しかも、この量は決定的ではありません。

私たちのシナプスは、外界からの情報や刺激によって、常に増えたり減ったりを繰り返しているのです。

このことを神経可逆性と言います。

何か新しい事柄を学ぶたびに、新たな神経結合やシナプスを作ったり強化したりしています。

この神経可逆性を証明した有名な研究のひとつに、修道女の研究(Nun Study)があります。

修道女の研究とは、研究開始時に75歳以上だった、678人の修道女たちを20年以上に渡って追跡した研究でした。

彼女たちに定期的に健康診断や認知テストを行い、亡くなった後に彼女たちの脳は、頭部解剖研究に提供されました。

1986年に始まり現在も進行中の「ナン・スタディ」はアルツハイマー病研究に多くの成果をもたらしました。科学者たちは、いくつかの脳に驚くべきことを発見しました。アミロイドプラークやもつれの存在や脳の萎縮といった明らかなアルツハイアー病の兆候にも関わらず、こうした脳の持ち主の修道女たちは、生前、何の症状も示していなかったのです。

若年期の過ごし方が、老年期にどう影響するのか、アルツハイマー病の発病と発症の不一致の原因、様々な老化を防止する要素になったのです。

このかつてない研究に、修道女たちは喜んで協力と献脳を申しでたのです。献身的で温かな“ファミリー”とともに、過ごす修道女の充実した日常が、単なる長生きではない「高齢という生き方」を問いなおすきっかけにもなりました。

最後まで充実した、よりよい人生を歩むための、示唆にとんだ報告は、アルツハイマー病のまさに治療ともいえるのではないでしょうか。

では、一体どうしてでしょう?これは彼女たちが、高い認知的予備力を持っていたのです。

つまり、より多くの機能するシナプスを持っていたからだと考えられます。長く正規教育を受けていて、高いリテラシー(読み書きの能力)を持ち、精神的に刺激を受ける活動をする人々は、認知的予備力が多く、神経が豊富に幾重にも繋がっているので、アルツハイマー病のような疾患が、シナプスの一部を欠損させてしまっても、まだ予備の神経結合があり、これが緩衝材となって、何かが欠けているとは気づかないのです。

単純な例を考えてみましょう!

認知症は、シナプスの欠損により起こることは分かりました。

何か新しい事柄を学ぶたびに、シナプスは増えたり減ったりして、新たな神経結合や、神経可逆性を促進させるのです。

例えば、リンゴについて1つだけ知っているとします。リンゴについて知っているのはそれだけです。

これでは、一つの神経結合だけです。

仮に、認知症が発症しているとしましょう!リンゴと聞かれても・・・覚えていないでしょう!

シナプスが劣化したり、消失したりしたからです。

しかし、リンゴについての知識がもっとあったらどうでしょう…

少なくても、みずみずしい果物、黄金色、高血圧予防、秋の代表的な果物など4つの事柄を知っているとします。

そして、あなたが認知症を患い、3つの情報に関するシナプスが損傷したとします。でも、あなたは、その損傷を迂回して、リンゴの名前を覚えておけるのです。まだ、傷ついていない回路を利用して、認知症の症状にも・・・耐えることが出来るのです。

ヒトの脳の中では、こうした別の回路、つまり、認知予備力は、実は新たに物事を学ぶことで築けるのです。

理想的には豊かな意味(興味)を持って、新たな物事を学ぶのが良いでしょう!

視覚や聴覚情報、そして、関連付けや感情を喚起するようなものが良いでしょう!

新たな本を読んで高いリテラシーを持ち、精神的に刺激を受ける活動をすると、認知予備力が活性され自立度が上がります。

クロスワードパズルのようなものでは、効果的ではありません。既に学んだ情報を取り出すだけでは、不十分です。良く知った道や街並を散歩することではありません。

新しい神経回路を築き、アルツハイマー病にかかりにくい脳を作るためには、新たに興味のわく趣味を持つこと、お茶や生け花、絵画、長唄、外国語を習ったり、新しい友達を作ったり、本を読んだりすることです。

さらに、感情記憶は、失っていないので、感動するもの、愛せるもの、喜びがあるものを多く体験することが脳を活性化させるということです。

ちなみに、禁断の果実、apple社、青森、長野、リンゴスター、世界一、王林、フジ、美空ひばり、ハウスバーモンドカレー、追分、ミカン、酢・・・これらは、みんな林檎を連想させてくれます。

あなたは、林檎と言われると何を連想されますか…

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