2012年 カトリック社会福祉会主催 韓国学会で講演 梶原千津子

講演題目3  講師 (社)認知症高齢者研究所研究員 認知症介護指導者 梶原千津子

『拘束と配慮』

~欲求段階説からみる拘束と自己実現への配慮~

 

従来のケア「世話」という意味合いを持つケアサービスは、マズローの欲求段階説によれば、排泄、食事、入浴の介助を行うヘルプサービスの生理的欲求のニーズに始まり、見守り、誘導、触れ合いの援助である安全・安心の欲求のニーズが主流といえます。

この考え方からいえば、拘束や隔離は安心・安全の欲求を満たしているといえる。

しかし、現在では、身体的な側面、精神的な側面、社会的な側面、生存的な側面を考慮した社会的欲求の支援、つまり、自我欲求や自己実現欲求へのニーズに向けた「配慮」が求められてきている。

そこで、理解性(把握可能間)・対応可能性(処理可能感)・有意義性(有意味感)から拘束とニーズを考えていく。

理解性(把握可能性)

人間が統合された情報や物事の関係性の構造について、自分自身の内面や外面からの刺激によってどのくらい自分で体感するかという視点から拘束を考える。

対応可能性(処理可能感)

自分に課せられた課題に対し、自分で対応できる力をどのくらい持っているかを体感しているかと言う観点から拘束を考える。

有意義性(有意味感)

自分自身の人生に関わることに、自分自身が関わりを持つ(参画している)重要性を示せているかという観点から拘束を考える。

社団法人認知症高齢者研究所
Senior Dementia Institute

〒224-0032 神奈川県横浜市都筑区茅ケ崎中央20−14 松本ビルB館 4F
TEL:045-949-0201 FAX:045-949-0221
Copyright © 2011 Senior Dementia Institute. All Rights Reserved.


PAGE TOP