Up・date★毎日、リンゴを食べるとアルツハイマー型認知症が予防できるってホント!★

米国コーネル大学のC.Y.Lee氏の研究チームがアルツハイマー型認知症とパーキンソン症候群の予防にリンゴに含まれる抗酸化成分ケルセチンが、酸化的ストレスから神経細胞を保護することを示し、アルツハイマー型認知症のような神経変性疾患に於いて予防と改善に有益であると、米Journal of Food Science誌の中で発表しました。

つまり、リンゴに含まれるケルセチンは、生活習慣病の予防や改善に効果があるだけでなく、高い抗酸化作用を持つことが分かり、タマネギ同様に血液をサラサラにし、血管壁や毛細血管を強くすることから、高脂血症や高血圧、動脈硬化そして、認知症予防と記憶障害の改善に効果があるということです。
もともとケセルチンは、肝臓に含まれている脂肪の燃焼や排出を促進する作用や消化管で脂肪と結合して脂肪の吸収を抑制する作用があることはわかっていました。
それだけでなく、腸内環境の改善や、皮膚バリアの強化作用があり、非常に高いヒスタミン抑制作用もあることから花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー体質の改善にも効果があるとされていました。
つまり虚弱な高齢者や認知症の方には、最良な果物であると言えるのです。
ケルセチンによるこうした働きには、以前から注目が集まっていましたが、今回の研究ではマウスの脳細胞を過酸化水素にさらした状態で実験したところ、非常に高い抗酸化作用が確認され、抗酸化作用で知られるビタミンCを遥かに凌ぐ効果があったそうです。
さらに、リンゴのケルセチンはビタミンCの吸収を助ける作用もあり、癌や動脈硬化ばかりではなく加齢による老化にも効果があるのではないかと研究が続いているようです。 

そして、加齢や認知症は、この活性酸素によって起きやすくなるので、ケルセチンの抗酸化作用は強力に活性酸素に働きかけるため、認知症予防が期待出来るというわけなのです。
確かに、昔から「11個のリンゴは医者いらず」と言われますが、まさか、人間にとって禁断の果実によって人類最後の病、認知症が予防できるとは皮肉なものですね。
実験結果によれば、新鮮なものを生のまま皮ごと齧り付く食べ方が、加齢による老化や認知症を防ぐのに効果があるのだとか、これは、ケルセチンをはじめとするポリフェノールが皮に多いためなのです。
リンゴを摂取することで記憶力が高くなり、記憶力を高めることで、認知症の予防となる。なるほど素晴らし果物です。

しかし、これでアルツハイマー型認知症にならなくて済むのでしょうか?
もう少し具体的に話しますと、アルツハイマー型認知症になってしまう脳には、記憶機能に欠かせない神経伝達物質「アセチルコリン」の低下や不足が原因として挙げられています。
アセチルコリンは脳内の神経細胞間で、情報の伝達を行う神経伝達物質です。そのアセチルコリンという物質が少なくなると、神経細胞同士の情報伝達に障害が発生し、学習能力の低下や記憶障害が現れてくるのです。
リンゴには、脳内でアセチルコリンの生成を促す力があり、アセチルコリンの低下を防いでくれる働きがあるのです。
つまり、リンゴによって認知能力は保たれ、認知症を遠ざけるための力となるわけです。
それだけでなく、リンゴを摂取すると血中のビタミンCも増えてくるのです。
人間は、ビタミンCが不足すると血管がもろくなり体内で出血しやすい状態になってしまいます。ですから、リンゴを食べる効果は大きいということになります。

また、別の研究ではビタミン
Cを日頃から摂取している人は、アルツハイマー型認知症の原因とされているアミロイドβタンパクの脳内蓄積を防いでくれる作用もあり、認知症に罹り難いとも言われているのです。

では、その効果がでる基準は、どの位なのでしょうか!
研究によると、一日23個のリンゴを毎日欠かさず、生活習慣的に食べ続けなくてはならないということのようです。
ですから、リンゴを摂取する時には、ジューサーで23個のリンゴを皮ごとジュース(液体化)にして飲むことを薦めます。
リンゴの皮にはポリフェノールがたくさん含まれているので、このポリフェノールの効果を付加され、動脈硬化や癌予防になるとされているからです。
23個のリンゴをジュースにすると液体量は、約400ml程度ですから、一日の摂取量としても丁度よいのではないでしょうか、リンゴに加えてニンジンやパセリその他の緑黄色野菜も一緒に飲むとカロテンやフェニルアラニンも摂取でき効果が更に期待できるかもしれませんね!


認知症になる有害な活性酸素を抑えるために、ケルセチンやポリフェノールが抗酸化作用を果たし記憶力を高めることで、どうやらアルツハイマー型認知症などの認知症予防になるのは本当のようですね。

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