(クリスマス)今月の認知症予報★★★新春を迎えるにあたって★★★

★★★新春を迎えるにあたって★★★
シームレスケア研究室の新春特別号は、認知症は初詣で「季節性うつ病を治す」です。
朝の光は、人間にとって欠かせないものなのです。
特に元旦の朝日は、「一年の計は元旦にあり」と願いを託されて、とっても温かく感じます。
また、太陽のありがたさを感じるのも「初日の出」ではないでしょうか・・・
特に元旦の日や季節の変わり目に天気がぐずついて明るさが不足すると気分が沈んでしまいます。
曇りや雨の日が何日も続くと、なんとはなしに気持ちが暗くなってしまいますが、これは朝の光を浴びることが出来ずに体内時計の調整がうまくいかないことに加えて、光の不足は気分を落ち込ませてしまう相乗効果からなのです。
認知症の方は、こんな日が続くと明らかにBPSDの抑うつ症状が増加してくる事が知られています。これを「季節性うつ病」とか「季節性感情障害」とも呼んでいます。現在は抑うつ症状の緩和に人工的な光を当てる方法が効果を上げているという報告も有るのです。
抑うつ症状ならずとも気分が落ち込んだり、なんとなく体調がすぐれないといった身体症状から、繰り返し行動などの常同行為の回数が増えたり、トイレを頻回に訴える方などには、思い切り太陽の光を浴びに初詣に出かけてみるといいかもしれませんね!
もちろん、外出する時には、手袋やマフラーなどを用意して、冷えないよう、しっかりと寒さを防いで下さい。
但し、ぶくぶくと歩きにくい着膨れ状態は禁物です。厚手のコートやオーバー、寒さが厳しくなると、ついつい何枚もの洋服を重ねてしまいますが、認知症の方の転倒を防ぐためにも、また、身軽に動くためにも保温性の高い衣服の組合わせを考えておきたいものです。
衣服の温かさは布団と同じように、繊維の間に含まれる空気の層が重要な役割をしています。羽毛を使った服が暖かいのは、羽の間にたくさんの空気が含まれているからです。
体温を逃がさないように空気をたくさん含むことのできる素材を使った下着やシャツ、その上にセーターなどを着てさらに空気の層を厚くします。
せっかく空気の層を厚くしても風によってその熱が奪われてはなんにもなりませんから、外側に風を防ぐジャンバーやウィンドブレーカーのようなものを着ると効果的です。
認知症高齢者の方にお勧めなのが、山登り用の保温性の高い繊維で作られた軽くて、汗にも強い洋服です。もちろん昔から言われている羊毛は汗など水分を含むと発熱して温度が上がるという性質があるので有効といえます。
温かい恰好で思い切り太陽の光を浴びてみることをお薦めします。
そして、初詣は昔懐かしい思い出の追想となることと思います。
今年の気象情報では、春先に寒の戻りがあるようです。真冬のような寒さに感じられますので外出や居室内の保温、湿度、換気には注意が必要です。
寒の戻りと言っても実際の気温が真冬並みになるわけではないようですが、身体に感じる温度は真冬並みか、それ以上に寒く感じます。
これは春になって気温が上がっているはずだという感覚を身体が持っているためです。
ここのところの異常気象で、冬は暖冬になるのが当たり前になっています。
たまに強い寒気が入ると非常に寒く感じてしまいます。
冷たさを最初に感じるのは指先です。介護上では常に指先の冷たさを感じることが大切です。そして、風邪は襟首・手首・足首の「三つの首」からひくと言われていますので注意してくださいね

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