いつも一方ならぬお力添えに預かり、誠にありがとう御座います。
横浜福祉研究所 顧問および研究所長として在籍中は、ひとかたならぬお世話になり、心から感謝しております。
さて、私儀、お世話になりましたご家族をはじめ、先生方や皆様方からの御支援、御協力によりまして、この度「社団法人 認知症高齢者研究所」の設立の運びと相成りました。
気がつけば認知症に携わり十五年が過ぎ、一つの節目を迎えた気がします。
今後は、横浜福祉研究所時代に構築し、学んだ知識と技術を生かして、Kyomation Careを施設介護だけでなく在宅介護でも具体的に展開したいと存じます。
現在、認知症介護の担い手の質の向上と量的拡充が早急に求められております。
私に出来る精一杯の介護として、これまで以上の症例研究と、新たに開発した第3世代の情報共有マネジメントシステムであるKyomation Care Interfaceの活用により施設介護に頼らざるを得なかった方でも、24時間の在宅支援を可能にする在宅介護支援の取り組みについて地域連携を基に開始し、これにより社会貢献を手掛けていく所存でございます。
未熟な私が独立して初志貫徹できるものか、多少の不安は残っておりますものの、皆様の御厚志を忘れず、地道こそ人のために尽くす心という花を咲かせる土壌と考え地道に努力してまいるつもりです。
新しい場でさらなる社会貢献を目指し修練、精進する所存です。今までにもまして御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げますと共に今後とも変わらぬ御愛好のほど宜しくお願い申し上げます。
はなはだ略儀ではありますが、書中をもちましてご挨拶申し上げます。
敬具
平成23年2月吉日
社団法人 認知症高齢者研究所
代表理事 羽田野政治